ジオメット処理：クロムフリーの次世代表面処理技術
近年、環境問題への意識が高まる中、産業界でも環境に配慮した技術革新が求められています。その中で注目を集めているのが、ジオメット（Gromet）処理と呼ばれる新しい表面処理技術です。
ジオメット処理とは
ジオメット処理は、従来の六価クロム化合物を使用しない、環境に優しい表面処理技術です。この技術は以下のような特徴を持っています：
- 環境対応型で水系の処理液を使用
- 完全クロムフリー
- クローズドシステムによる排水ゼロの工程
- 優れた耐塩水噴霧性と耐サイクルテスト性
- シルバーメタリックの外観
- 高い耐熱性
環境への配慮
ジオメット処理の最大の利点は、環境への配慮です。従来の防錆表面処理で使用されてきた六価クロム化合物は、環境や健康への悪影響が指摘されており、世界的に使用規制の動きが強まっています。ジオメット処理は、こうした環境規制に対応した次世代の技術として注目を集めています。
優れた性能
環境への配慮だけでなく、ジオメット処理は性能面でも優れています。特に耐塩水噴霧性と耐サイクルテスト性において、従来のダクロダイズド製や電気亜鉛メッキ製と比較して遜色ない、あるいはそれ以上の耐食性を発揮します。
技術的特徴
ジオメット処理の皮膜は、金属フレークが層状に重なり、特殊無機バインダーにより結合された構造を持っています。皮膜の厚さは約8μmと非常に薄く、精密な部品にも適用可能です。また、この皮膜は熱劣化を起こしにくく、高温環境下でも長時間の使用に耐えることができます。
RUB社のジオメット処理製品
当社では、この革新的な技術の利点を活かしたRUB社製のジオメット処理ボールバルブを取り扱っています。RUB社はイタリアにて高品質な工業用バルブの製造で知られる企業であり、環境に配慮しつつ、高い性能を求めるお客様のニーズにお応えするため、最新の技術を取り入れた製品開発に取り組んでいます。
まとめ
ジオメット処理は、環境への配慮と高い性能を両立した革新的な表面処理技術です。今後、環境規制がさらに強化される中で、この技術の重要性はますます高まっていくでしょう。産業界における持続可能な技術として、ジオメット処理の更なる発展と普及が期待されます。
RUB社製ジオメット処理ボールバルブについて
ラスコが販売しているRUB社製ボールバルブには、このジオメット処理を施したものがございます。環境に配慮した高性能製品にご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
ラスコではRUB社製ボールバルブを安価にて1個から販売しております。コストを抑えて必要な分だけ迅速に現場にお届け。まずはお問い合わせ下さい。
